社会人の世界史学習メモ(仮)

今の世界に思う

 現在、ウクライナとロシアの問題が世界で話題となっている。さまざまなメディアで背景や思惑を説明しているが、個人的にしっくりきていない。それらの説明は、以下に記したふたつの観点から考察していると思われる。

 ひとつはロシアとウクライナ、ロシアとヨーロッパ諸国の関係性である。ロシアとウクライナは歴史的なつながりが極めて深く、また、ロシアとヨーロッパ諸国との関係も歴史的、地理的に複雑な思いが渦巻いている。

 もうひとつは、政治的背景である。独裁政権を維持しているプーチンであるが、支持率は下降傾向にあり、ここ最近は、コロナや経済的な混乱などにより体制維持に黄色信号が灯るような状況だという。これを打開する逆転の一手としてウクライナ侵攻に踏み込まざるを得なかったという解釈である。

 以上の二点は両者とも世界史の理解が重要になってくる。前者は言わずもがなであろうが、後者についても軍事的オプションを選択することになる背景は、過去の事例においておおよその一致が見られる可能性がある。従って、今回の問題への考察、ひいては今後の国際秩序を揺るがす問題に対する理解のために世界史を学ぶことの意義は少なからずあると考える。

 長くなったが、ウクライナ問題を理解する上で世界史の知識が不足していると痛感したため教養としての世界史を身に着けようと思った次第である。

過去を振り返って

 余談であるが、大学院時代にイギリスのEU離脱を目の当たりにした際も近しいことを思ったのだが、そのときは各国の現状を知ることで何となく納得してしまっていた。そう考えるとかなり回り道をしたように思うが、むしろ、ようやく機が熟したのだとも感じている。

種本

 「全世界史」講義(出口治明、2016)

この本を図書館から借りてきた。高校生向け教科書でもよいと思っていたがちょうどよさそうなのがなかった。状況次第ではその他の本も使っていきたいと思う。

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